中島和香主演映画「サナギ」書き起こし~前編~

 

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制服姿でひたすら道を歩く主人公。
タイトルと出演者のクレジットが流れるオープニング。

とある一軒家のチャイムを鳴らす。

「はーい?」

「おはようございます、繭です。」
「おはよう、今開けるね」

女の人が出てくる。

「いつもごめんね、さあ入って」
「お邪魔します」
部屋に招き入れられる繭。

部屋の中央に男の子が寝ている。死人のようにピクリとも動かない。
彼の体をタオルで拭く2人。

コーヒーをいれてもらい、飲む繭。
「学校楽しい?」

「はい」
本心は楽しくなさそうな言い方。

「蛹(さっきの男の子)も夏休みが終わるまでに、かえってくれるといいんだけど。」と彼の母
かえる=孵るの意。おそらく。
この世界でいう「さなぎ」状態なのだろう。

「孵ったらどんな子になってるかなあ?」

蛹くんママの投げかけに答えす、

「学校に行ってきます」と話を終わらせる繭。

 

場面変わり、授業を受けている様子のまゆ。

 

真剣に聞かずに窓の外を見ている。
真面目そうに見えるが、勉強熱心ではない?というより、悩みがありそうな雰囲気。

美術室。明らかにはぶられとるやん・・・。

 

「うぃーす」
男性教師がたるそうに入ってくる。

「先生、ちゃんと教室にいてくださいよ。」
「どうせ、保健室のえり子先生のところにいたんでしょ」まゆ以外の生徒に責められる。
チャラい系で女好きっぽい先生。
課題の絵を描きあげていく繭以外の女生徒たち。

まゆの画用紙だけは白紙のまま。

それに気づいた教師は他の生徒を帰らせ、まゆと2人きりに。

 

「何も描けないのか?
自分の心をデッサンするのがそんなに難しいか?
どうして描けないかわかるか?」

 

「君が書きたいと思ってないからだよ。

 君はサナギになったことがあるか?俺はあるよ。
生まれ変わった気分だった。

自分、世界、他人。すべてが新しく、今までの自分が馬鹿馬鹿しく思えた。

君、暗いよね。
俺が変えてやろうか?」

繭の肩を抱き、挑発的な態度で彼女をなじる(口説く?)教師。

それを振り切り
「もう帰ります。」と繭
「そ、お疲れ」

夜道を帰る根暗女子高生主人公。かわいい。

「おかえり、繭?」

母親らしき人物が声をかけるが、無視して部屋に駆け込む。

 

ベットに倒れこむ繭。
わたしは変われない」

ボイスレコーダ?にそう録音して、部屋を出ていく繭。
声日記?

場面かわり、明るい道を歩く繭。何かに気付いて足を止める。

さなぎになっているはずのようが起きて、ギターを弾いている。

それを見つめる繭。

 

さっきのは夢おち?

江管家のリビングにて

「最近はどんな絵を描いているの?」
「心のデッサン」
「難しそうね、うまく描けてる?」
「・・・」
 

ヨウ母「私ね、さなぎになったことがあるの。」

 「おばさんは、さなぎになって、なにか変わりましたか?」

 繭の質問に動揺し、カップを落としてしまうヨウ母。

心配する繭に対し「私がいけないから、いいのよ」と連呼するヨウ母。

 

美術室にはいろうとするまゆ。中から声が。

 

「ああ、新田さんね。
なんか暗いよねー。いつもいるけど何もしてないし。」
「江戸川のお気に入りだからね、なんもしなくていいと思ってるんでしょ。
あの2人できてるよね、気持ち悪い。」
「私、江戸川も嫌い、自分かっこいいと思ってる!」

たまらずその場から走り去るまゆ。

主要キャスト
新田繭:中島和香
江管蛹:藤本竜輔
新田慧子:小沼詩恵
江管詩織:西澤いつみ
江戸川啓司:岡本直樹

主要スタッフ
山崎悠樹
菅居昂史
山口美都
山本昂

 

あらすじ 感想